石ころの生い立ち(08.11.08)

 河原の石ころはどこからきたのでしょうか?砕かれて小さくなったり、削られて丸くなる前は、大きな岩石の一部だったはずです。そんな石ころたちの生まれた場所はどこなのか?どうやってできたのか?その謎に迫りました。

 今回出かける河原は御船川の新橋周辺です。まずは、上流にある地層を確認しました。9000万年前の御船層群やペルム紀の水越層、また、その上には阿蘇の火砕流堆積物もあります。これらの地層を構成する岩石や代表的な火成岩をスケッチしました。

 河原に行き、石ころを観察しました。「この石は何だろう?」とわからないときはスタッフに聞きます。貝化石や火砕流堆積物の溶結凝灰岩、緑色をした変成岩など、様々な石ころがみつかりました。

 石ころを持ち帰り、堆積岩・火成岩・深成岩の3つになかまわけをしました。表面だけではわかりにくいので、スタッフが岩石カッターで切断します。断面を磨いて観察しました。思ったよりもたくさんの種類があることに気づきました。

 河原の石ころは、長い時を経て、河原に存在しています。貝化石が入った石ころは御船層群から出てきたのでしょうか?黒曜石のレンズが見られる石ころは阿蘇の火砕流堆積物から出てきたのでしょうか?石ころには、それぞれに違った生い立ちがあるようですね。