石ころ図鑑をつくってみるよー(07.09.15)
 河原ではたくさんの石ころが観察できます。そのひとつひとつの石ころは、マグマの作用によってできたものや、堆積作用によってできたものなどさまざまな生い立ちをもっています。石ころとひとくくりに言っても、実はいろいろな種類があるのです。

 今回の「土曜日だ博物館に行こう」では各々の参加者が選んだそれぞれの石について、石の生い立ちを探りながら、図鑑をつくりました。

 石をどのように調べ、どのような図鑑をつくるのでしょうか?それでは活動のようすをみてみましょう!

石ころ図鑑をつくるにあたって、今回は緑川の河原から採集してきた石ころを使用しました。まずはどの石の生い立ちを探ろうか考えます。ザラザラした石、キラキラした石、しま模様がある石・・・どんな生い立ちをもっているのかな?いろんな色や形の石があって、どれにしようか迷ってしまいますね。

石ころ選びがすんだら次は石工室へ。岩石を観察するときには新鮮な面(断面)を出す必要があるので、岩石カッターを使って石を切ります。表面は黄色っぽいのに中は真っ黒な石もありました。石を切ってみるときれいな面が出て、図鑑にちょうどいい大きさにもなりました。

次に切った部分を磨きます。カーボランダム(研磨粉)を使ってゴシゴシ・・・。きれいに磨きあげたら接着剤を塗って透明なプラスチックの板に貼りました。こうすることで断面のようすを裏から見ることもできます。

図鑑や標本などを見ながら、石の名前をスタッフと一緒に調べました。また、その石ができた場所も調べました。さて、どんな図鑑ができあがるのでしょうか?

ついに石ころ図鑑の1ページが完成!!石の下のシートには「岩石名」「採集場所」「標本作製者名」「石ができた場所」が書いてあります。

できあがった図鑑をもってニッコリ。石ころ図鑑をつくっていく中で、断面標本の作り方や石の名前、生い立ちなどがわかりました。

石には遠い海の底や地下深くでできたものもあります。また、河原にたどりつくまで何億年の時を経ている石もあります。こんなふうにして、ひとつひとつの石の生い立ちを探ってみるのも楽しいですね。