小さい化石(08.06.1)
 目には見えないような小さな化石は、「微化石」といわれます。微化石は一見化石が含まれているようには見えない石の中にも含まれている可能性があって、そのような微化石を調べることで土地の生い立ちや地球の歴史といった貴重な情報を知ることができます。

 今回の子ども教室では3班に分かれて活動しました。放散虫化石を顕微鏡を使って観察したり、現生(今も生きている)の珪藻を観察したり、電子顕微鏡でもっと細かく微化石を観察し、放散虫化石や珪藻化石を学習しました。

最初に化石について説明があり、展示されている化石を見ながら、過去の生物について学習しました。

カルチャーセンターでは、抽出処理を施した石の中から放散虫化石を観察する活動をしました。とても小さい化石ですが、導線や細い筆の先をうまく使って採集します。採集できた化石は顕微鏡で見ることのできるようなケースに密閉して持って帰りました。

学習室では、川でとってきた石から、現生の珪藻を採集しました。石についているヌルヌルしたものには珪藻という生物が含まれていることを知りました。

珪藻を採取した後は、光学顕微鏡で観察しました。
収蔵室では、抽出した珪藻化石と放散虫化石を電子顕微鏡(SEM)で観察しました。SEMで観察すると、目には見えないような小さい化石もはっきりと見ることができました。SEMや実体顕微鏡で観察した画像を写真にしてもらい、現生の珪藻と珪藻化石の違いや、いろいろな放散虫化石の形を確認しました。