恐竜化石の研究法(09.02.22)

 私たち人類が恐竜の存在を知ることができるのは恐竜化石という証拠があるからです。恐竜化石の研究は残された化石からいろいろな情報を得ることです。さまざまな研究法がありますが、今回の研究テーマは4つ。骨化石の研究、歯化石の研究、恐竜の体重の研究、骨化石を詳しく見る研究に取り組みました。

はじめに学習方法の説明を聞きました。4つのグループに分かれて、それぞれのグループが4つの研究ブースを巡っていくことになりました。
恐竜骨化石のレプリカをスケッチして、細かいところまで記録しました。この骨化石は体のどこなのか調べることも大事な研究です。一方方向だけでなく、あらゆる角度からスケッチしました。複雑そうに見える骨の形もへこんでいるところ、出ているところを正確に捉えていくと特徴が見えてきます。わかりやすいあごの骨もあれば、わかりにくい足や腰の骨もありました。
恐竜の歯とワニやサメの歯を見比べました。詳しく見てみると、それぞれに特徴がありました。その特徴をみんなで確認し、自分たちの意見をまとめていきます。
肉食恐竜と草食恐竜でも歯の形が違います。残された歯の化石から食べものや食べ方まで情報を読み取れることがわかりました。
恐竜の体重については、体を支える大腿骨や上腕骨の太さ(円周)を測ることからはじまります。骨の細い部分をメジャーで測りました。計算はパソコンで行います。数字を入力するとおよその体重がはじき出されました。
骨化石の薄片(切断したり、削ったりして薄くしたもの)を顕微鏡で観察すると、骨の中にあるハバース管が鉱物などに置き換わって形だけ残っているのが見えました。

活動終了後のアンケートで、むずかしさの選択肢では「むずかしかった」を選んだ子どもが、感想には「自分のしらないことをたくさん知ったのでとても楽しかった」と述べていました。まさしく恐竜化石の研究をできた証拠ではないでしょうか。