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化石とは?  化石とは地質時代の生物の遺骸や活動の痕跡が地層の中に残されたものです。見かけが石のようになっているものもありますが、生物の体そのものに近い状態で見つかるものもあります(例えば永久凍土から発見されるマンモスの化石など)。化石になった生物そのものはなくなっていて、岩石に跡だけが残っているものもあります(印象化石)。化石の中には巣穴や足跡など生物の活動によって作られたものもあります(生痕化石)。
全身骨格は本物?  博物館には多くの標本が展示してありますが、それらが本物かどうか気になると思います。実は多くの恐竜の全身骨格は本物の化石ではありません。これらは本物の化石から型をとってつくられたレプリカなのです。
 しかし、貴重な化石を展示するためには、レプリカは欠くことができません。精巧にできたレプリカは本物の化石と同じくらい、たくさんの情報を与えてくれます。研究者がレプリカ標本を交換して、研究を進めることもあります。
 館内にあるアロサウルスの全身骨格はレプリカですが、ケガのあとなども詳細にコピーされています。
恐竜の色や模様ってわかるの?  多くの恐竜化石は、骨や歯などの硬い部分だけが残った状態で発見されます。まれに皮膚や羽毛の印象が化石として見つかることもありますが、もともとの色は残っていません。多くの恐竜の絵は現在の動物や生息環境などを参考にして着色されていますので、直接の証拠にもとづいて色が塗られているわけではないのです。しかし、最近、羽毛化石の繊維に含まれているメラノソームの痕跡から色の復元ができるようになってきました。

恐竜の名前の意味や由来って何? ティラノサウルス「暴れん坊トカゲ」・・・「最強の動物」
トリケラトプス「3本の角を持った顔」・・・「トリとは3を示すことば」
オビラプトル「卵どろぼう」・・・「卵をぬすんでえさにしていたと考えられていた」
イグアノドン「イグアナの歯」・・・「イグアナの歯に似ていた」
ほかにもいっぱいあるので本などを見てしらべてみましょう。